夜明け前より瑠璃色な途中レビュー

やっと4人クリアしたけど、いい加減ダレてきた。
話の構成が悪いんだよ。


こういった所謂「純愛系」のADVはヒロイン個別ルートの後半で何らかの障害が発生→なんとか乗り越える→エチー→ENDってのがよくあるパターンだろう。
分かりやすい例を挙げると、主人公がデフォデレな幼なじみキャラに対して恋愛感情を抱いている事に気付かない(あるいは気付いても認めない)ままストーリーが展開していって後半で幼なじみキャラが「なんでいつまで経っても私の気持ちに気付いてくれないのよ!バカ!」とか言いながら泣き出すみたいな。
この障害とそれを乗り越える部分のインパクトがでかければでかいほどその後のエチーシーンも引き立つわけだが、このゲームの場合はここが弱すぎる。
常に三歩先が読めるような展開のおかげで肝心の山場も台無し。っていうかそもそも山が低い。伏線もチープ過ぎるし。


別にチープでも全然構わないし先の読める展開って事は裏を返せば非常に安定しているという事でもあるんだけど、それにしたって他にやりようはいくらでもあるだろう。設定自体はそこまで悪くないんだし。
とにかく山が低いのが痛い。登り坂がすげー短いジェットコースターみたいなもん。登り坂の後に下り坂が来るのはみんな分かってるんだからもう少し登り坂長くしようよ、みたいな。登り坂が短いと必然的に下り坂も短くなるから話が全然締まらないし。


しかし俺もここまで来るともう全員攻略まで行くしかないな。
全員攻略したらこの感想も少しは変わるかな。
……まず変わらないだろうな。