Excel・サーガ

今日も暇だったから会社に置いてあったXP(eXtreme Programming, エクストリームプログラミング)の本を適当に読んでいたら、


タスクや進捗の管理はホワイトボードや大きめの模造紙で行うのがよいです。
チーム全員がいつでも分かりやすい形で確認できるので、モチベーションの向上にもつながります。
これがExcelの管理簿だと、わざわざ開発作業の合間にExcelを立ち上げなければいけませんから書くのが面倒ですし、視覚的に分かりにくいです。


みたいな事が書いてあった。なんかすげーわかる。
Excel管理簿はほんとやばい。特にブックの共有がされていない場合。


「おい、あいつまた管理簿開いたままどっか行きやがったぜ!」
「よし、奴のPCを直接操作して閉じるんだ!」
「ダメだ、スクリーンロック掛けられてる!」
「なんでそんな所だけしっかりしてるんだよ!意味わかんねえ!」


みたいな事はザラに起こる。っていうかこの程度ならまだマシな方で、ファイルの競合にウンザリした奴等がローカルで個々に編集しだしたりした日にゃもうグダグダ。結局後で全員分マージするハメになったり。
まあブックの共有がされている場合は大分マシになるけど、それでもいきなりドキュメントサーバが落ちたりしたら更新が止まってしまうし、そもそも更新が面倒だという事に変わりはない。
それに、Excel管理簿はちょっとした事で更新する意欲を大幅に殺ぐ力を持っていると思う。例えばこんな感じで。


・知らない間にどっかに入ってた関数の式が壊れててびっくり。修正しようにも最初に管理簿を作った人に仕様を聞かないとどうしようもない
・なんか小さいセルばっかりで見づらいし、訳の分からない入力項目も多い。めんどい
・っていうか、そもそもこんな管理簿に記入してどうなるの?全体を見てみてもなにがなんだかさっぱり分からないよ!


こういうのはもう「管理のための管理簿」じゃなくて「管理のための管理簿」になってると思う。意味ねえ。
全体進捗会議の資料に使いたいとかなら最初から管理者用の管理簿を作ればいいんじゃないだろうか。結局メンバーが途中で管理簿更新をサボり始めて、管理者が必死で一括更新掛けてるのとか見るとなんかすごく切なくなるし。
まあなんというか、XPって知れば知るほど「ああ、これをぜんぶ実践するのはマジで大変そうだな。まさにエクストリーム」とか思っちゃうけど、でけー紙を貼り出してタスク管理するみたいなのは割と簡単に出来て、うまくやれば効果も結構大きいんじゃないかなー、という気がする。